令和6年5月19日(日)長野教区連合会は赤沢自然休養林の散策をしました。
総勢12名。
国道19号線から右折して15km,気温は15度まで下がり新緑の中、爽快な気分になりました。
「自然即我」「我即自然」という自然との一体感が、「神の子」の自覚を深めることに繋がります。我の中にある「大生命の活かす力」が自然の中にもあることが、わかります。倒木の根っこに苔が生え、次にキノコが発生し、菌が繁殖して窒素を固定化して栄養を蓄えます。そこにヒノキの種が落ちて芽を出して次世代へと命を繋げていきます。
自然に感謝し自然を賛美して散策を楽しみました。
赤沢自然休養林は「木曽五木」を守る自然林です。
「木曽五木」の歴史は江戸時代まで遡ります。木曽谷の森林は、江戸時代、尾張藩直轄の領地でした。木曽の木材は昔から良質で、江戸城の築城や造船、土木用材等、様々なところで利用されていました。戦国の終わりとともに訪れた築城ブームで乱伐されました。
約100年間、木曽谷の森林は大量に伐られ続けたため、木材資源が枯渇してしまいました。そこで、尾張藩は森林保護政策として「停止木制度(ちょうじぼくせいど)」を設け、ヒノキ、サワラ、アスナロ、ネズコ、コウヤマキの伐採を禁止しました。停止木制度は、ヒノキの保護を目的とし、ヒノキに外観が似て、かつ利用価値の高い樹種も禁止木に選びました。禁止木を伐採した者への罰は、「木一本、首一つ」と呼ばれるほどで、厳罰に処されました。
そのとき荒れ野に落ちた種は、約300年を経て温帯針葉樹林としてよみがえりました。
森林浴は人々の健康を引き出し、免疫機能を高めると言われています。
森林浴は森林セラピーの分野で健康増進のエビデンス調査が進み、特に予防医療の分野で世界的な注目を集めるようになりました。赤沢自然林はその発祥の地です。